知っていましたよね?

災害の少ない、安全な場所。 決して広いとはいえない上、自然災害の多い日本の国土で、災害から逃れるのは非常に難しい問題です。

地震はあちこちで起こるし、海沿いは津波の危険があり、火山も多い。
国土は山がちなので、崖崩れは起こるし、大雨が降れば水害も起こる。
台風に至っては、どこにやって来てもおかしくはない。
挙句の果てに、最寄りの大陸にはロクな国が無い。

この際、国防は個人でどうこう出来ませんので置いておくとしても、日本にいる限り、自然災害から完全に逃れるのは、はっきり言って無理でしょう。

しかし批判を恐れずに言うと、私の目からすれば、現代の日本で災害に遭った人の多くは、その災害を避けようと思えば、ある程度の確率で避けることが出来たと思うのです。

理由は非常に単純です、災害に遭った人の多くは、そうした災害が想定されている場所で被災しているからです、もちろん同じ場所でも、備えや意識の違いでかなりの差が出るはずですが。

今から少し酷いことを書きます。

現代の日本では、防災に関して、かなりの情報があります。
繰り返し大きな地震が起こる場所、度々津波被害に遭う場所、過去に火山の噴火で大きな被害が出た場所。
川が氾濫するであろう場所、土砂災害が想定される場所、近くに原子力発電所がある場所。
更には、この程度の地震が起きれば、どの程度の津波が起きて、どの地域まで水没する、等々。

知っていますよね?
災害に遭った人、多分それなりには知ってましたよね?

災害による被害の一番大きな問題は、実は災害そのものではないと思うんです。

そこに居れば、そのうち災害に遭うと判っているのに、そこに居続ける。住み続ける。

これって、車の行き来する道路の真ん中に立ち続けているのと、本質は同じではないでしょうか?

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