洪水・土砂災害に備える

洪水や土砂災害は、基本的に大雨の影響で引き起こされることが多いが、地震で誘発されることがある他、火山の噴火によって発生することもあります。

単純な洪水については、水辺のから近い場所を避け、なるべく水の来ない高さの場所に住めば、概ね防ぐことが出来るでしょう。

古代のエジプト文明では、洪水の発生を生活に織り込み、農業に利用していたのはご存じの通りです。
しかし現代の日本では、ダムや砂防ダム、堤防等を乱造したせいで、本来危険な場所が判りにくくなっており、何かの拍子にそうしたものが機能を失うと、本来の危険地帯が被害に遭うのですが、これは見方によれば当然の帰結でもあります。

ともあれ、過去にそういう被害に遭った場所は、また同じ被害が発生する確率が高いといいますか、地形が大きく変わらない限り、時間の問題でいずれ必ずそうなる場所ですので、そんな場所には住まないことです。

土砂災害、崖崩れや山崩れ等への対策としては、当たり前ではありますが、そうした崩れそうな山や斜面等が近くに無い場所を選ぶことです。
背後が山や崖になっている等は論外なのは言うまでもないですし、崩れ落ちた場合に土砂が達しそうな範囲内に家を建てるのも当然論外です。

土石流については、山が崩れる等して発生した土砂が水と混じり、主に谷筋を下ってくるのですが、話が少し難しくなります。
発生時点でどこかが崩れたのは確かですが、それが直ぐ近くか上流なのか、そもそも土石流が今向かって来ているか等が基本的に全く掴めず、徐々に水位が上がってくるような前兆が無い上に高速で、たいていの場合は襲われて初めて気付くことになります。
流れ進む内に木々をなぎ倒し、谷を削り、岩を巻き込み、それらを取り込んで更に流体の質量が大きくなっていきますので、その破壊力は洪水の比ではありません、発生が想定されるような場所には絶対に住まないことです。

崖崩れの方は、崖下から水がしみ出したり、小規模な崩れが前兆として顕れることも多いので、そうした場合は気付くことが出来れば避難できるかもしれませんが、そんな場所に住まない方がいいのは言うまでもありません。

なお、土石流も崖崩れも、収まった以降も「埋まったまま」になりますので、「水が引いたら」という考え方は出来ません、もちろん埋まったものの大部分は破壊されているでしょう。

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