多少の便利さよりも安全を
携帯しやすいスモールサイズのモデル
ビクトリノックスのラインナップには、「スモール・マルチツール」として全長58mmの「クラシック」を中心にいくつかのモデルがある。先に書いておくと、爪切り付きのモデルと一部モデルだけが65mmだが、それらは元々はウェンガー血統のモデルだ。ウェンガー式のハサミが付いているのですぐに判るだろう。
特に「クラシック」は、様々なハンドルの色・柄、更には多くのコラボモデルやノベルティモデルがあり、これまでに世界中で凄まじい数を売っていて、ナイフなどに興味が無い人でも、家に1つくらいはあるという人は多いと思う。
現行スモールサイズの基本モデル数はそんなに多くはなく、大部分は「クラシック」のハンドルを何かしら変えただけといえる。
ライトが付いたものやペンの付いたもの、ダマスカスモデルなどもあるが、基本ツールの種類は同じだ。
ツールの構成で大雑把に分けると、以下のような感じになる。
とにかく58mmのモデルがビクトリノックス系で、65mmのモノはウェンガー系だ。
- エスコート
ナイフのブレードと爪ヤスリだけの、超薄型モデル。 - ジェットセッター
ナイフを搭載しない、機内持ち込みを想定したモデル。本当に大丈夫かは運次第っぽいw - クラシック系
ナイフ・爪ヤスリ・ハサミを搭載した主力モデル。ハンドルの素材や色、柄等が豊富で、過去のコラボモデル等まで含めるとデザインは膨大。 - ランブラー系
クラシックに加えて栓抜きツールが加わっているモデル。LEDライトとペンが付くと「ミッドナイトマネージャー」。 - ミニチャンプ系
ツール数が最も多いモデル。ただし当然ながら、少々重く、分厚くなるので、携帯性はやや低下する。 - エグゼクティブ系
「クラシック」に似ているが、こちらは全長65mmのウェンガー血統のモデルで、ハサミが違う。ハンドルの形状が特徴的なウッドモデルもある。 - ネイルクリップ(爪切り搭載モデル)
全長65mmのウェンガー血統のモデル群。ハサミもウェンガーのハサミとなる。
- 大部分のモデルにはピンセット・つまようじが付くが、ハンドルがALOX、ウッドのものをはじめ、いくつか付かないモデルがあるので注意。
うちでは家族全員(私&妻&娘2人)が持ち歩いていて、全員がちょこちょこと使っているし、街を行く外国人を身ぐるみ剥がせばw、相当な確率で持っているんじゃないかなってな位には、世界的に普及している。
あと覚えておいて欲しいこととして、スモールサイズの多機能モデルは、小さ過ぎてアウトドアユース等でのメインにはとても向かないものの、シースナイフや斧と組み合わせるとなかなかいい。
ツール自体が大して荷物にならないにもかかわらず、メインの刃物で満たしにくい部分を補完してくれるので、ヘタにミディアムやラージのツールを携行するより快適になることもある。